フォークソング

みんなで歌おう!
みんなで歌おう! U
みんなで歌おう! U-2
みんなで歌おう! U-3

みんなで歌おう! U

 果てしなく続く岩場を黙々と歩き、あまり盛り上がらず、愛もロマンもあったもんじゃなかった。その夜、ユースホステルのミーティングで何曲か歌った中で、こんな歌があった。題名は「旅の終り」

夢のような旅だった 遠い北の国の
僕は旅の喜びと 旅のつらさを知った
北の国の少女たちと すごした夢のせつな
今日は君も他の町へ 僕も他の町へ
こんなつらい旅なんて もういやだ 旅を終わろう 汽車に乗ろう

 ん? 何だろうこの歌は。うまく言えないが、やり切れないような感じがしてきた。私の旅は始まったばかりなのに・・・

共に山に登ったね 君と手を取り合って
共に海を見ていたね 水は青く澄んで
君の心青く澄んで 僕の心が取り戻す 海の青さ

 二番を歌っている時、急にぐっと来るものを感じた。なぜだろう? ツアーはさんざんだったはずなのに。一体何を思い出したのだろう?

人と人との出会いなんて いつも別れで終わる
僕は君のくれた夢を 明日も持ち続けよう
こんなつらい旅なんて もういやだ 旅を終わろう 汽車に乗ろう

 まだまだ私の旅は続くというのに・・・。
 歌でこれだけ感動した事は、それまでなかった。今でも、「旅の終り」を歌うと、何だかぐっと来てしまう。この歌を「暗い!」という人が多いが、私にとっては思い出の大好きな曲だ。

 利尻島完歩でユースホステルに戻った時に歌った「風来坊」。伊豆大島からの帰りの船上で、東京湾に沈む夕日を見ながら歌った「落陽」。二日間歩き続けてやっと着いた知床岬で歌った「岬めぐり」。島を出る時、船上から見送りの人と歌った「遠い世界に」「心の旅」。どこまでも広がる地平線を見ながら開陽台で歌った「大空と大地の中で」。部屋の明かりを一つずつ消しながら、何度も何度も歌った「おもかげ色の空」。口ずさむ度に、その時の光景が目に浮かんで来る。雄大な自然、どこまでも続く道、一緒に歩いた友・・・
 誰でも思い出の歌があるはずだ。学校の校歌、小さい時いつも歌っていたあの歌、旅先で聞いた歌、誰かさんが好きだった歌・・・
 思い出なら写真だって、ビデオだってあるし、忘れるわけがないという人もいるだろう。しかし、記憶とは頼りないものだ。写真やビデオは、その時持っていなければ見れない。その点、歌ならば何もいらない。いつでもどこでも、メロディーを口ずさむだけで歌が糸口となり、
その頃の出来事を簡単に思い出す事ができる。

つづく

みんなで歌おう! U-3
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